amazonを装った詐欺メールなどは年々増加傾向にあります。
ある年には消費者庁約におよそ2万件の相談が寄せられ、各地で約400件、計約1億2000万円の被害が出たとのデータがあります。
世の中のデジタル化が進むにつれて詐欺の手口も巧妙になっていきますので、amazonの詐欺メールなどの対処法にも目を光らせていく必要があります。
もくじ
Amazon詐欺メールの内容とは?
amazonの詐欺メールの内容や手口とは一体どのようなものがあるのでしょうか?
架空請求による詐欺
詐欺の常套手段として有名な「架空請求」にアマゾンの名前が利用される事があります。
例としてある日、あなたのスマホに以下のような内容の詐欺SMS(メール)が届いたとします。
「お客様が利用した有料動画の未納料金が発生しております。
本日中にご連絡無き場合、法的手続きに移行致します。
アマゾンジャパン 相談係」
突然このような内容が届いたらビックリしてしまいますよね。
慌てて本文に記載されている電話番号に連絡すると、、、
「電話を切られると返済が間に合わなくなる」
などの理由で電話を切らせないように誘導され、そのままコンビニでAmazonギフトカードを購入してそのギフト券番号を教えるよう指示される。
というのが代表的な詐欺の被害例です。
このような手口は以前から横行しているようなのですが、Amazonという大企業を装って信ぴょう性を高めようとしているのが非常に悪質です。
アカウント乗っ取りによる詐欺
直接お金をだまし取る以外にも、利用者のアマゾンアカウントを乗っ取る事でクレジットカードや個人情報を悪用するという事があります。
アカウントを乗っ取る為には、以下のような内容のメールを送ります。
例1.「お支払方法に問題が発生しましたので再設定をお願いします」
例2.「貴方のアカウントが第三者に狙われている可能性があります」
例3.「アカウントが停止されました、解除の手続きを〇日以内にしないと凍結されます」
そうした文章と共にURLリンクが記載されており、そちらからアマゾンへのログインをするよう求められます。
例として、以下の画像をご覧ください。
これもAmazonを装ったメールが送られてくる詐欺なのですが、それに記載されているURLをクリックしてしまうと以下のような画面に飛ばされます。
この画面は皆さん見覚えがあるかもしれませんね?
普通にAmazonのログイン画面だと思うかもしれませんが実はこれ・・・
Amazonのログイン画面を巧妙に真似た偽のログイン画面なんです。
この偽のログイン画面にEメールアドレスとパスワードを入力してしまうと、まんまと個人情報を盗み取られてしまうという訳です。
皆さんも思ったかもしれませんがこのログイン画面、本物のAmazonのログイン画面と見分けが付きませんよね?
かなり巧妙に作られているので多くの人が本物のAmazonのログイン画面だと信じてしまうことでしょう…。
詐欺に合わない為に
amazonから詐欺のメールが自分の元に届いたら、まずは慌てずに落ち着いてください。
詐欺に引っかかってしまう人のほとんどは、いきなりのことにびっくりして冷静な判断ができない状態になっています。
その結果、よく考えればおかしいことを信じ込んでしまい詐欺に引っかかってしまいます。
なぜ冷静な判断ができない状態になってしまうのか…それはやはりこのような詐欺があるということを知らないからだと思います。
amazonを装った悪質なメール詐欺が存在している事実をしっかりと把握した上で詐欺だと判断することが必要となってきます。
ではどうすれば詐欺だと判断できるのか、重要なポイントをいくつか紹介していきたいと思います。
Amazonはメールで料金未納の催促をすることは無い
そもそもAmazonがメールで未納料金を催促することは無いんです。
例えばアマゾンプライムやプライムミュージックの会費に関しては先払いであり、更新日にクレジットカードの引き落とし等が出来なかった場合はサービス中止となるだけです。
その際には一時サービスを中断していますという内容のお知らせは届きますが、未納扱いではないので何かしらの金額を請求する事はありません。
通常の商品の購入に関しても、何かしらの原因で決済が上手くいかなかった場合の注文は保留またはキャンセルとなるので支払い義務は発生しません。
すなわち、アマゾンを利用していて何かしらの支払いが「未納」となる事はあり得ないのです。
他サービスの未納料金をAmazonギフト券で払うことは無い
Amazonギフト券は基本的にアマゾン内でのみ使用ができるものです。
※アマゾンペイ払いに対応しているサイトは例外。
よって、アマゾン以外のインターネットサービスの料金などをAmazonギフト券で払うというのは不自然です。
ましてや未納料金をAmazonギフト券で払って下さいと言うのは明らかに怪しいです。
詐欺業者としては銀行振り込みにすると口座情報から足が付くので、比較的安全なギフト券を騙し取りたいという意図があるのです。
ギフト券であればコード番号をSNSなどで送ってもらうだけでよく、受け取り後にアカウントを削除すれば身元の特定を防げるという事です。
URLをクリックしないのが一番の対策
このような詐欺で一番重要になってくるのが、安易にURLをクリックしないということです。
このメールとは別の、俗に言う迷惑メールなどにもURLがよく記載されていますがそのようなURLをクリックしてしまうと大抵ろくなことになりません…。
ただ、URLをクリックしないようにするといってもAmazonからメールがきたらついついクリックしてしまいそうですよね?
そういう時は本当にAmazonからのメールかどうかを判断することが必要となってきます。
本当にAmazonからのメールなのかどうかどうすれば判断できるのかですが、実は一発で判断できる方法があるので次に紹介させてもらおうと思います。
ドメインを確認する
Amazonからのメールかどうかを判断する方法ですが、ドメインを確認すれば一発で判断することができるんです。
ドメインとはEメールアドレスにおける@以降の部分のことです。
そのドメインがAmazonのものでなかった場合、100%詐欺だと断定することができます。
これは最初に紹介した詐欺にも言えることですね。
Amazonのドメインは以下になります。
- amazon.co.jp
- amazon.jp
- amazon.com
- amazonbusiness.jp
- marketplace.amazon.co.jp
- m.marketplace.amazon.co.jp
- gc.email.amazon.co.jp
- gc.amazon.co.jp
- payments.amazon.co.jp
結構な数があり覚えるのは難しいでしょうからメモをしておくのがいいでしょう。
上記のドメイン以外からのメールであればAmazonからのメールではないのでURLをクリックしたりはしないようにしましょう。
URLをクリックしてしまうとAmazonのログイン画面を巧妙に真似た画面に飛ばされてしまい、そこまで進んでしまうと判断が難しくなってしまいます。
まずはメールが届いた時点で、本当にAmazonからのメールなのかどうか落ち着いて冷静に判断するようにしましょう。
Amazonメッセージセンター
先程紹介した方法でも詐欺を見破ることができるのですが、実は別の方法でも見破ることができます。
Amazonのアカウントサービスからメッセージセンターというものを確認することができるのですが、このメッセージセンターにはAmazonから送られてきたメールや、逆にこちらからAmazonに送ったメールの履歴が残っています。
送られてきたメールがメッセージセンターの履歴に残っていなければAmazon以外から送られてきたメールという訳です。
やはりまずは本当にAmazonから送られてきたメールなのかどうかを判断するのが重要となってきますね。
迷惑メールにクリックしてしまった場合
つい迷惑メールにて送られてきたURLをクリックしてまった!
そんな時は状況によって以下のような対処法をとりましょう。
クリックしただけの場合
URLをクリックしてページを表示させただけの状態であればまだ危険性は無いです。
そのまま無視して表示されたサイトを閉じて構いません。
こちらから何もアクションを起こさなければ向こうは何もする事ができませんので、向こうの言い分は鵜吞みにせず放置しましょう。
催促のメールが何回もしつこいという場合は迷惑メール設定にて該当のアドレスからの受信を拒否しましょう。
既にログイン情報を渡してしまった場合
架空のアマゾンログイン画面からユーザー名とパスワードを入力してしまった場合は超注意です。
その情報を元に第三者が貴方のアマゾンアカウントにログインし、不正に買い物をしたり個人情報を悪用する危険性が非常に高いです。
なるべく速やかに以下のような対策を取りましょう。
・ログインパスワードの変更
・クレジットカードの支払い設定の解除
・発送先住所などの削除
・カスタマーサービスに連絡
その後、クレジットカード会社に連絡をして不正な利用が無いかもチェック。
不安な方は一旦カードの利用をストップしてもらいましょう。
その後、余裕があればアマゾンの注文履歴にも身に覚えのない注文がないか確認すると良いでしょう。
詐欺メールをアマゾンに報告する
amazonに成りすました詐欺メールを受取った場合は直接やりとりはせずアマゾンに報告しましょう。
報告の仕方は以下のような手順となります。
1.お使いのメールサービスから「新規作成」
宛先は「stop-spoofing@amazon.com」と入力します。
詐欺と疑わしきメールを添付ファイルとして張り付けます。
添付の仕方がわからない場合は該当のメールを「転送」にて送信すればOKです。
以上で報告は完了です。
報告していただいた内容についての回答などはされませんが、自動確認メールが送信されます。
こうした1人1人の行動が犯罪の撲滅・抑止に直結します。
また、各携帯キャリアのホームページでも迷惑メールの申告窓口が設置されています。
こちらも併せてご利用下さい。
docomo: https://www.au.com/support/inquiry/mobile/mail/
au:https://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/if/sms/index.html
Softbank:https://www.softbank.jp/mobile/support/antispam/report/
Amazonを装った詐欺メールまとめ
今回はAmazonを装ったメールでの詐欺について紹介させてもらいました。
冷静に対処すれば防ぐことのできる詐欺ですが、いざ自分が当事者となった時はやはり動揺してしまい冷静な判断力を保てないのかもしれません。
しかしそこは一旦落ち着いて、今回学んだことをよく思い出してください。