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【PREDATOR】Amazonが築き上げた屍【捕食者】

はじめに

Amazonはもはやでかくなり過ぎている
1994年、WWW草創期にインターネット書店として開業されたサービスが
今や、医療、金融、不動産、果ては宇宙開発事業にまで手を伸ばすことになるとは誰が想像したでしょうか。

インターネット通販事業と、爆速で進化、成長していくテクノロジーとの親和性が高かったということもあるかと思いますが
CEOベゾスのリーダーシップと「顧客中心主義」「発明中心主義」「長期的視野」の3つの経営的特徴によって自国の大統領からも叩かれるような企業へと成長。

一方で、先見の明を持たず時代の流れから取り残されてしまった企業達は
超合理的&効率化を主軸とした戦略によってamazonedされてしまいました。

廃業に追いやられたり、またはAmazonに吸収合併されてしまった、現在進行系で戦闘中
な企業たちを以下に紹介。

彼らの屍を越えていく?

おお、○○よ しんでしまうとはなさけない

ホールフーズ・マーケット

1978年に25歳の若者がはじめた小規模な自然食品店「SaferWay」は、1980年に「Clarksville Natural Grocery」と
合併、現「ホールフーズ・マーケット」となると
1984年以降にはダラス、カリフォルニア、ニューオリンズ、ヒューストンなどに店舗を拡大。

その後は今のAmazonと同じく、競合する自然食品系のスーパーマーケットをゴリゴリ買収して全米各地に進出成功。
2000年代にはカナダ、イギリス、ハワイにも出店に成功して最盛期には450店舗以上展開していましたが
2013年10月から株価は半値近くまでに減少、業績悪化がたたっていくつかの店舗閉鎖にも追い込まれました。

一方でAmazonはネット通販からリアルな店舗への展開を目指していました。
アマゾンフレッシュで生鮮食品の販売にも力を入れたい所でしたがAmazonには
食品スーパー全体の業務に関するノウハウがなかったのでそれを実行できる専門家が必要なことに加え、高級志向でうっていた
ホールフーズ・マーケットの顧客層とアマゾンフレッシュを利用できる顧客層(年会費99ドルを余裕で払える人たち)がかぶっているというのも大きなポイント。
400ヶ所にも及ぶ店舗を物流の拠点として利用する事も出来る等、様々な条件が重なりホールフーズ・マーケットは
2017年Amazonによって137億ドルで買収されてしまいました。

トイザらス

歴史は中々に古く1948年、アメリカ合衆国、ワシントンにて子供用の家具・洋品店「Children’s Bargain Town」
におもちゃの専門コーナーを設けたことがトイザらスのはじまり。その後、世界各地・・・もちろん日本にも・・・店舗を展開する事になります。

最盛期には世界中でおよそ2000店舗を展開したおもちゃ業界のそれこそ”王者”だったのですが経営悪化が進み
2005年にプライベート・エクイティ・ファンドに買収され経営再建に取り組むことになるのですが、Amazonが爆速で躍進してきたため
リアルな店舗での売上が大きく減少することになり、現状維持が精一杯、新たな分野への投資もままならず、

2017年にトイザらスはついに破綻することとなりました。
※破綻はアメリカとカナダのみで日本法人は無傷の模様。

つうこんのいちげき!

ユニクロ

1974年に設立され、カジュアル衣料品の生産と販売を展開している
日本人はみんな御用達な最早説明不要な会社、ブランド。

2002年ごろと2011年ごろに業績は減収となるが基本的に経営は順風満帆。
のはずだったが最近は、ゾゾタウンの出現と、Amazonのファッション業界への進出(プライベートブランドの開発など)
によって減収とまではいかないけれど成長が鈍化してしまった。

2014年ごろ840をこえた店舗数も現在は700店舗台にまで減少。
営業利益も2010年から2017年までで9%程度低下。

またCEOの柳井正氏はAmazonでの販売も行わなわず自社のサイトのみで販売の意向で、ネット通販に強いゾゾタウンに送れを撮っている印象も否めないですね。

楽天

国内でECモール事業を中心としていたが、現在はオンラインの金融事業者の側面が強い。
CEOは三木谷浩史氏。
インターネットショッピングモール、「楽天市場」でAmazonと戦う勇敢な会社。
2012年の社内公用語の英語化でも話題になりましたね。

2016年の国内のECサイト市場のおけるシェアは僅差ではあるけれどついにAmazonに抜かれてしまった楽天。

株価もマイナスでその原因はいわずもがな「Amazon」との競争激化によるものと考えられます。
スマホの普及率の増加につれて家電量販店やアパレルの大手が自社のECサイトを強化、専門化、
モール型の楽天市場は直販型のAmazonと挟み撃ちにされてしまっています。
これを打開するためにポイントをばらまいたり、フリマプリの利用手数料を無料にしたせいでECサイトの収益が悪化するという負のスパイラルへ・・・

Amazonの利益度外視の戦略に完全にやられてしまった?

2019年にサービスの開始を目指している携帯電話事業に関しても
大手3社が寡占状態にあるので新規参入しても成功はむずかしいのでは?と専門家は指摘しています。

ミッキー大丈夫?

日本出版販売(書籍の取次会社)

今までは取次会社が出版社から書籍を仕入れ、それを全国の書店に流通させるという方式が取られていて
取次会社とはつまり本や雑誌の問屋さんという位置づけで仲介手数料で利益を確保していました。
この仲介手数料が差し引かれた仕入れ値を「正味」と言います。いわゆる業界用語ですが・・・

今までは取次会社大手の日本出版販売から書籍等を仕入れていたAmazonですが
この仕入れ値を下げ、納品のスピードをあげるために出版社との直接取り引きを模索している模様。

消費者が書籍を安く購入出来るメリットはないのですが、仲介業者の取り分はそのままAmazonへスライドされそうですね。

シガラミのない外資だからこそできる手法ですね。さようなら取次会社さん・・・

なかまになりたそうにこちらをみている・・・

Amazonお坊さん便

名前のインパクトがすごすぎませんか?
ついにお坊さんまで・・・葬儀、法事などでの”お布施”もベゾスからすればいらんやろってことで
定価35000円でのご案内。

全日本仏協会は「お布施はサービスの対価ではない」と販売停止を求め、お坊さん達とベゾスの戦いの火蓋がきっておとされました。
ベゾスもお坊さんヘアーだし仲良くしてくださいよ。

現在の「お坊さん便」への登録僧侶数は1000人以上で、ほぼ完璧に宗派も網羅、全国へ覇権できる体制がととのったようです。

全日本仏協会は難色を示すも
一般の僧侶たちは派遣僧侶になりたがっているというなんともちぐはぐな状況になっています。

ガンガンいこうぜ(Amazonと戦えている企業)

アリババ

ジャック・マー率いる中国のアリババ集団は自国のECサイトのシェア率は43%でダントツ
経営のスケールやCEOのカリスマ等Amazonとがっぷりよつで戦えている唯一のネット通販業者と言っても過言ではないでしょう。

株価もうなぎのぼりで中国政府や何故かトランプ大統領との関係も良好ぽいです。

米ウォルマート

世界最大規模のスーパーマーケットチェーン。日本では西友を小会社化していますね。
なんと売上は世界最大!最強!
2017年はリアルな店舗での販売以外にもネット通販事業にがっつり投資したおかげで
2018年の成長予測は40%をこえると試算してます。

2018年は戦略的提携を楽天とも交わしていて「楽天西友ネットスーパー」の運営に力をいれています。

ウォルマートはリアルからネットへの進出を目指し、Amazonはその逆でネットからリアルへの進出を目指しているのが
道程は違えど最終目的地は同じ様な気がしてなんともおもしろいではないですか!

まとめ

今回紹介した企業の他にもひっそりと息の根をとめられ、廃業、倒産に追い込まれた企業は無数にあるでしょう。
消費者側からすれば、「便利だし安くてサイコー。もっとやれやれAmazonサイコー」といったところでしょうか?

個人商店や、Amazonと販路や商材がかぶっている企業は戦々恐々ですね~

日本の小売業界におけるAmazon一人勝ち時代はまだまだ続きそうです。