現在Amazonにて「Amazonマーケットプレイス詐欺」という犯罪が横行しています。
この詐欺は世界最大規模のネットショップ、Amazonを利用して行われる為、被害の規模も非常に大きく大変問題となっています。
Amazonを利用している全ての人がこの詐欺に引っかかってしまう可能性があるので、今この記事を読んでいるあなたも例外ではありません。
今回はこのAmazonマーケットプレイス詐欺の手口や、その対策について紹介させてもらおうと思います。
「まさか自分が詐欺に合ってしまうとは…」なんてことになる前にきちんとした知識を付け、しっかりと対策をしましょう。
目次
Amazonマーケットプレイスとは
まずはAmazonマーケットプレイスとは何なのかという説明からしていきたいと思います。
このAmazonマーケットプレイス、一言で言うと「Amazonを通して商品を売ることができるシステム」です。
AmazonにはAmazon自体が販売している商品と、Amazon以外の出品者が販売している商品が存在します。
皆さんも何となく目にしているかと思いますが「この商品は、○○が販売しAmazon.co.jpが販売、発送します。」や「この商品は、○○が販売し○○が発送します。」などの、○○という部分がAmazon以外の出品者となります。
出品者にとってはAmazonのシステムを利用して簡単に物を売ることができ、購入者にとってはAmazonで販売されていない商品を買うことができたりAmazonよりも安く買えたりする、お互いにとってメリットがあるシステムと言えるでしょう。
そして、このAmazonマーケットプレイスのシステムを悪用して行われるのがAmazonマーケットプレイス詐欺です。
次はいよいよAmazonマーケットプレイス詐欺について紹介していきます。
Amazonマーケットプレイス詐欺について
それでは皆さんお待ちかね、Amazonマーケットプレイス詐欺について紹介していきます。
Amazonマーケットプレイス詐欺が一体どのような詐欺なのか、そしてどのような手口で行われるのか、しっかりと把握しておきましょう。
■Amazonマーケットプレイス詐欺とは■
Amazonマーケットプレイス詐欺の概要として、まず詐欺出品者が極端に価格の安い商品を出品します。
購入者としては少しでも安い方がいいですから詐欺出品者の商品を購入してしまいます。
その後、購入者が代金を支払い商品が届くのを待っていても一向に商品は届かず代金だけ騙し取られてしまうという詐欺です。
とてもシンプルな詐欺ですが購入者としてはたまったものではありませんね。
しかも主にこの詐欺はなんと正規の出品者のアカウントを詐欺出品者が乗っ取って行われるので、正規の出品者まで被害を受けてしまうという詐欺なんです。
それにAmazonとしてもこんな詐欺が行われていたら購入者が詐欺を警戒してAmazonマーケットプレイスの商品が売れにくくなるなど、売上や信用に関わってきます。
Amazonマーケットプレイス詐欺とは購入者、正規の出品者、Amazonなど多方面に甚大な被害を与える極めて悪質な詐欺なのです。
■Amazonマーケットプレイス詐欺に合うと…■
Amazonマーケットプレイス詐欺に合ってしまうと商品の代金を騙し取られてしまう訳ですが、実は被害はそれだけに収まりません。
購入者は商品の注文時に住所などの個人情報を入力する必要があるので、そういった個人情報まで盗まれてしまうのです。
そして、正規の出品者には大量のクレームが届きます。
代金を払ったのに商品が届かない訳ですから当然ですよね。
詐欺出品者が正規の出品者のアカウントを乗っ取って詐欺を行うのはこういったクレームなどを全て正規の出品者の方に向けるという目的があるからです。
もちろん正規の出品者の個人情報もその時点で盗み取られているので、正規の出品者の個人情報で複数のアカウントが作られ、そこでまた詐欺が行われてしまいます。
購入者、出品者共に被害を受けてしまう本当に腹立たしい詐欺ですね。
対策
Amazonマーケットプレイス詐欺がどのような詐欺行為なのかというのはわかってもらえましたでしょうか?
それではこのAmazonマーケットプレイス詐欺に合わない為にはどうすればいいのか、紹介していきたいと思います。
今回の一番大事な部分なのでしっかりと読んで忘れないようにしましょう。
極端に安い商品に注意する
詐欺出品者は通常の価格より極端に安い商品を出品して購入させようとします。
しかし商品には相場というものがあるので、相場より極端に安い商品はAmazonマーケットプレイス詐欺の可能性が高いです。
どう考えてもありえないと思う価格であればまず詐欺を疑っていいでしょう。
ちなみに1円で出品されている商品もあるのですが、1円で出品されているから詐欺という訳でもありません。
出品者は商品代+送料を受け取ることができるので、1円の商品であっても実際の送料との差額で利益を出すことができるのです。
そう考えると詐欺を見破るのが難しく感じるかもしれませんが、同じ商品であっても様々な出品者が出品しているケースが多いので、その中で極端に安いかどうかで判断するのがいいでしょう。
新規登録されたばかりの出品者に注意する
Amazonマーケットプレイス詐欺は元々の出品者のアカウントを乗っ取って行われるのが主流ではありますが、詐欺目的で新規登録されたアカウントでも行われることがあります。
その場合、極端に安い商品が大量に出品されているという特徴があります。
そのような出品者であればまずAmazonマーケットプレイス詐欺を疑っていいでしょう。
FBAを利用している出品者から商品を購入する
Amazonマーケットプレイスを利用している出品者は通常であれば自分自身で商品を保管、発送します。
しかしAmazonにはFBAというサービスがあり、このサービスを利用している出品者の商品はAmazonが保管、発送してくれるのです。
Amazonが商品を管理することになるので、Amazonマーケットプレイス詐欺が行われるということはありません。
商品のページで「Amazon.co.jpが発送します」という記載があればFBAを利用している出品者の商品なので、安心して購入できると言えるでしょう。
もし被害に合ってしまったら
いくら対策をしていても被害に合う可能性がない訳ではありません。
そこで、もし自分がAmazonマーケットプレイス詐欺に合ってしまったらどのような行動をすべきなのか紹介させてもらおうと思います。
被害を最小限に抑える為にもしっかりと確認しておきましょう。
■Amazonマーケットプレイス保証を使う■
実はAmazonには「Amazonマーケットプレイス保証」という制度があり、最大30万円までならAmazonが代金を返金してくれます。
この制度が適用されるにはいくつか条件があるのですが、完全にAmazonマーケットプレイス詐欺だと思われる場合はまず適用されると思っていいでしょう。
Amazonマーケットプレイス保証についてはAmazonの公式サイトに詳しい説明が載っているので、そちらのページを参考にしてみてください。
■警察に連絡する■
Amazonマーケットプレイス保証を使い代金が戻ってきたとしても個人情報は盗まれたままなので、今後さらなる被害がないとも限りません。
何らかの犯罪に巻き込まれない為にも警察へ連絡はしておくべきだと言えます。
もし被害総額が数百円などの少額だとしてもAmazonマーケットプレイス詐欺はれっきとした犯罪なので、詐欺業者には然るべき処置が与えられるべきです。
自分の身を守る為に、そして今後同じような被害者を出さない為にも警察への連絡はしっかりとしておきましょう。
まとめ
今回はAmazonマーケットプレイス詐欺の手口とその対策について紹介させてもらいましたがいかがでしたでしょうか?
明日は我が身という言葉もありますし、今これを読んでいるあなたも他人事ではありません。
Amazonを利用している人全てに起こりうる出来事なのです。
手口と対策をしっかりと把握した上で安心・安全にAmazonでのショッピングを楽しみましょう。